ここで自分の寝姿勢を思い浮かべると、敷布団の真ん中に腰がくるので凹んでしまうのも仕方ないと思うかもしれません。しかし、その状況は誰にとっても同じことです。
ここでふと考えるのは、他の人も同じことで悩んでいるのか?ということ。敷布団を使う全ての人が同じ悩みを抱えているとも思えませんよね。おそらく敷布団の真ん中を凹ませずに使っている人もいるはずです。自分との違いは何なのでしょうか?。
それならば、敷布団が凹む原因を知って、正しい対策を施して凹ませないように気をつければいいんです!敷布団を凹ませずに使っている人はここを理解しているに違いありません。自分も原因と対策が分かれば、凹みを気にせずに心地よく眠ることができるようになるはずです。
さらに、敷布団を凹ませることがなくなれば長く使えることができます。自分にとって寝やすい敷ふとんを長持ちさせることは体にとっても良いですし、買い替えのコストも減らせて一石二鳥です。
この記事では
- 敷布団の真ん中が凹む原因
- 凹んだ敷布団で寝ると生じる問題
- 敷布団を凹ませないための対策
敷布団の凹みが気にならなくなれば、布団に入ってから朝起きるまでしっかり体を休めることができ、毎日ハツラツと過ごせるようになりますよ!
目次
敷布団の真ん中が凹む原因
寝ている時間は一日の約1/3に当たる7~8時間です。これだけ長時間に渡って敷布団の同じ部分に負荷がかかれば、敷布団は重みに耐え切れずに凹んでいきます。
また、横向きで寝る場合は肩やお尻の部分が凹みやすくなります。同時に寝返りによる敷布団への負担も凹みの原因なります。
ここでもう1つ理解しておきたいのが、これらの原因に湿気という原因が加わった場合の問題です。湿気を吸って柔軟性を失った敷布団に負荷を与え続けると、敷布団はますます凹みやすくなります。
真ん中が凹んだ敷布団で寝ると生じる問題
問題①腰痛の原因になる
凹んだ敷布団に寝続けると、毎日の寝姿勢が凹みに沿って曲がってしまうので腰に負担がかかります。凹みの上に寝ると腰がくの字に曲がり、知らぬ間に腰に負荷を与えるのです。最初は軽い腰痛から始まっても、徐々に慢性的な腰痛に変化することがあるので注意が必要です。
敷布団には適度な硬さと柔軟性があるのが正常な状態であり、これによって体圧を分散して楽な寝姿勢を保てるようになっています。しかし、凹んでしまった敷布団は体圧をバランスよく分散できないので、湾曲部分である腰に自然と負担がかかります。
凹みのないフラットな敷布団は体にかかる負担をうまく分散してくれます。東京西川の公式サイトでも下記のように体圧分散の重要性を説明しています。これを機に敷布団の凹みが体に与える影響を再認識しましょう。
引用:東京西川公式サイト
体圧分散とは、体の凹凸を優しく受け止めるクッションのようなもの。寝姿勢保持とは、重たい腰の部分だけが沈まずに、背骨をまっすぐに支えてくれるしっかりした部分のこと。敷き寝具を選ぶ際は、この2つが備わっていることが重要です。
問題②首痛や肩こりの原因になる
凹んだ敷布団に寝ること体が曲がってしまい、湾曲している首や凹凸部分の方にも負担がかかります。そのままの状態で何日も寝続けていると、徐々に首痛や肩こりが生じることがあるので注意が必要です。
凹んだ敷布団に仰向けに寝れば腰がくの字に曲がり、横向きに寝れば腰が沈んで背骨から首の骨が曲がります。原因不明の首痛や慢性的な肩こりに悩む方は、敷布団の凹みが原因になっていないか考えてみましょう。
さらに注意したいのは、首に合わない枕と凹んだ敷布団を使うという問題です。重い頭を支える枕も長い間使っているとだんだんヘタってしまい、徐々に首に合わなくなります。敷布団も枕も凹んでしまえば、体はさらに曲がってますます敷布団に負担がかかり凹みやすくなるのです。
東京西川のサイトでは敷布団だけでなく枕選びの重要性も説明しています。本来の寝姿勢はできるだけ体をまっすぐ保つのが理想ですので、敷布団に凹みを見つけたら枕にも問題がないか確認してみましょう。
引用:東京西川公式サイト
人の頭の重さは、全体重の約8%を占めるといわれています。その重さを毎晩支えているために、少しずつ中身がへたって高さが低くなったり、固くなったり、まくらは意外と寿命が短いものです。
また、首の部分は一晩に茶さじ1杯分の汗をかくと言われています。耐久性、衛生面を考えると、適切な時期でのまくらのお買い替えも快適な眠りのための重要なポイントです。
問題③熟睡できなくなる
凹んだ敷布団では寝姿勢が安定しないので、寝ている間の寝返りが増えてしまい徐々に熟睡できなくなります。適度な寝返りは寝姿勢を保つ効果がありますが、頻繁な寝返りは眠りを浅くします。あまりに寝返りが多くなると徐々に不眠に移行することがあるので注意が必要です。
平均的な寝返りの回数は1時間に2~3回程度と言われており、7時間睡眠では10~20回の寝返りをしていることになります。寝返りの役目は体勢調整だけでなく、体温調節、圧迫部の血行改善、布団の湿気解消、などのとても重要な役割ばかりです。
厚生労働省でも敷布団による寝返りへの影響を下記のように説明しています。適度な寝返りは体の機能維持と質の良い睡眠につながるので、今一度敷布団の状態を見直してみましょう。
寝返りは、睡眠中に同じ体の部位が圧迫され続けることで、その部位の血液循環が滞ることを防ぎ、体の負担を和らげるために生理的におこなわれる体の動きなのです。そのほか寝返りには体温を調節する・寝床内の温度を保つ・熱や水分の発散を調節するといったはたらきがあります。快適な寝相で眠っていれば寝返りの回数も少なくてすみますが、体が沈みこんでしまうような柔らかすぎる布団や、骨などを強く圧迫するような硬すぎる布団では、体の負担を減らすために寝返りの回数も多くなってしまいます。
敷布団を凹ませないための対策
敷布団を凹ませないための対策は以下の3つです。
対策①敷布団をこまめに干す
敷布団に汗や湿気がこもったままにしておくと、中綿が硬くなってへ足りやすくなるのでできるだけこまめに干すようにしましょう。敷布団の中綿は天日に干して乾燥させるとふんわりした弾力を取り戻すので、凹みが改善されます。
敷布団を干せない場合は、壁に立てかけたり室内布団干しを使って干すと良いでしょう。ポイントは敷布団の裏側を空気に触れる状態にし、溜まった湿気を発散させることです。布団乾燥機を使って乾燥させるのも効果的です。
対策②敷布団をローテーションする
敷布団の向きを定期的に入れ替えてローテションすると凹みをつくりにくくなります。敷布団を裏に返して180度回転させれば、体圧が一番かかる腰や肩の位置が変わるので、一部分だけに負担がかかることがなくなります。ローテーションは凹み防止になるだけでなく、敷布団を長持ちさせる効果もあるのでおすすめです。
ローテーションのタイミングは使う人の体格や部屋の環境にもよりますが、週に1回または2週に1回程度の頻度でローテーションをして様子を見ると良いでしょう。敷布団を干したらローテーションする癖をつけておくのも良い方法です。
大杉屋ふとん店でも敷布団のローテーションを勧めています。体への影響を考えれば、とても簡単な対策なのでぜひ実践してみましょう。
引用:大杉屋ふとん店
敷布団は同じ人が敷布団の同じ部分で寝ることが多いので、どうしてもへたりやすい部分がでてきます。
特に背中からおしりの部分にかけてへたり易いので、腰痛の原因にもなる可能性もある為できるだけさけたいもの。
そこで、敷布団の頭の部分と足元の部分を日によって替えてみたり、表裏反対に敷いたりすることで、へたる部分の偏りを防げます。
対策③敷布団の下に除湿シートやすのこを敷く
敷布団を直接床に敷いてしまうと、通気性が保てずに湿気が溜まり結露が生じて凹みの原因になります。この対策として、敷布団の下に湿気を取る除湿シートや空気の通り道を作るすのこを敷くと効果的です。
特に敷布団をこまめに干せない方はこの方法が有効です。敷布団が干せなくても、湿気を取る対策ができていれば敷布団の柔軟性が保てるので、凹みをかなり軽減できます。
対策④敷布団の上にパットを敷く
敷布団に直接寝ると体重がそのままかかってしまうので、ある程度厚みのあるパッドを使用して直接かかる重さを軽減すると凹み対策になります。但し、耐圧分散機能がある敷布団の場合は、パットを使用することによって体圧分散機能が低下することがあるので、必ずメーカーに確認してから使用してください。
シーツ型のパットは敷布団の劣化を防止します。また、敷布団の汚れや湿気をも防いでくれるので、パットを敷いても寝心地に問題がない方はぜひ使ってみましょう。
敷布団が硬くて寝づらいという方も、パットをしくことによって寝心地が柔らかくなり寝やすくなることがあります。色々なパットが販売されていますので、自分に合うものを使ってみましょう。
凹み対策をして熟睡しよう!
寝たのに体がだるい、痛い、と感じることが多い方は、敷布団の凹みをもう一度確認して対策を施しましょう。フラットな敷布団で眠ることができれば、至福のひとときが味わえるはずです。
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