まさか濡れるとは思っていなかった敷布団・・・しかし、濡れているのを発見してしまうと驚くだけでなく大きなショックを受けます。ここで冷静に考えると、思いつく原因は寝ているときの汗です。しかし、汗は自然と出てしまうので寝ている時に対処しようがありません。
それだけでなく、雨の日や湿気が多い時期はますます布団がジメジメするので、なんとかして解消しないと心地よく眠れないのです。
それならば、敷布団が濡れる原因を知ってジメジメを解消する対策を施せばいいんです!敷布団をふかふかに保つ方法が分かれば、汗をかいても雨が降っても気にすることなくゆっくり眠ることができます。
心地よい眠りのためには、敷布団が濡れてしまうさまざまな原因を知ることが重要です。そして、正しい対策を施せば、熟睡出来るだけでなく敷布団を清潔に保つことができます。
この記事では
- 朝起きると敷布団の裏が濡れている原因
- 敷布団が濡れると生じる問題
- 敷布団が濡れないようにする対策
敷布団を濡らすことがなくなれば、今よりもっとぐっすり眠れるようになり、毎日ハツラツと過ごせますよ!
目次
朝起きるとマットレスの裏が濡れている原因
敷布団が濡れる原因は以下の3つです。
原因①寝汗
人間は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われており、これが敷布団を濡らす原因の1つになっています。寝ている間にかいた汗はシーツを抜けて敷布団に吸い込まれ、そのまま下の方まで降りていくので裏側が濡れてしまうのです。
特に敷布団が濡れやすくなるのは、湿度と気温が高い梅雨から夏にかけての時期です。この時期は汗を大量にかくので、いつも以上に敷布団の裏が湿っぽくなります。
原因②湿気
敷布団は部屋にこもった湿気を吸い込んでしまうので、湿度が高いといつも以上に湿気を吸って濡れやすくなります。部屋の湿度は50~60%が適正と言われていますが、雨の日や湿度の高い季節はジメジメとして湿度が80%を超えてきます。こうなると敷布団はたっぷり水分を吸い込んでしまい、濡れやすくなるのです。
特に湿気という原因に汗という原因がプラスになる夏場は特に敷布団の裏が濡れやすくなります。この時期に敷布団を濡れたまま敷きっぱなしにすると、黄ばみやカビの原因にもなるので注意が必要です。
原因③床材
敷布団をフローリングや絨毯などの通気が悪い床材に直接敷くと、湿気の逃げ場がなくなるので濡れやすくなります。敷布団が吸い込んだ水分は徐々に下の方に抜けていくため、床材に通気性があればそれほど濡れることはありません。しかし、フローリングなどは吸湿性がないので、降りてきた水分が行き場をなくしてしまうのです。
また、冷たいフローリングと人間の体温で温まった敷布団の温度差によって結露が生じるのも敷布団を濡らす原因になります。夏場だけでなく寒い季節に敷布団の裏が濡れるのは、窓に結露が生じるのと同じ状態が敷布団に起こっているのです。
敷布団が濡れると生じる問題
敷布団が濡れることで生じる問題は以下の4つです。
問題①カビが発生する
敷布団を濡れたまま放置した場合に一番問題となるのはカビです。濡れた敷布団を敷きっぱなしにすれば、数日でカビが生えてきます。カビは増殖するための餌と環境があればあっと言う間に広がります。その餌となるのが人間の汗に含まれる成分、環境となるのが湿った敷布団の裏側なのです。
敷布団にカビが生えれば、知らぬ間にカビの胞子を吸い込んでしまうことがあり、不衛生になるだけでなく体にも悪影響を及ぼします。原因不明の体調不良やアレルギーの原因が敷布団のカビであることは珍しくありません。寝ている時に鼻水、咳、息苦しさ、を感じる場合は、カビが原因でこれらの症状が生じている可能性があります。
特に乳児や高齢者、アレルギー体質の方は敷布団のカビに注意が必要です。免疫力が弱くカビへの抵抗力が低い方がカビの胞子を吸い込むと、発作を起こしたり重篤な症状を引き起こすこともあります。
問題②敷布団に取れないシミがつく
敷布団が濡れてカビが生えれば、黒いシミがついてしまい綺麗に落とすのが不可能になります。また、カビが生えるのが防げても、汗に含まれる色素によって徐々に黄ばむことがあるので注意が必要です。さらに黄ばみを放置すると、酸化が進んで茶褐色のシミに変化しなかなか落とせないシミになります
敷布団にシミが付いてしまうと心地よく眠れないだけでなく、外に干すのも恥ずかしくなってしまいます。こうなると敷布団を干さなくなってしまうので、ますます敷布団がジメジメしてしまいます。
問題③敷布団が臭う
汗や部屋の湿気を吸い込んだ敷布団は、徐々に嫌な臭いを発するようになります。この時の敷布団には、人間が汗をかいたままシャワーを浴びないのと同じ状況が起こっているのです。汗にはアンモニアが含まれており、部屋の湿気には多くの雑菌が存在しているので、これらを吸い込んだままにすれば雑菌が大量に繁殖して嫌な臭いを発します。
布団が臭うようになると、眠りにも問題が出てきます。布団に入るとムッとした臭気を感じれば、自然と寝つきが悪くなり熟睡できなくなります。
問題④寝苦しくなる
濡れた敷布団の中は湿度が高い状態となり、布団の中に湿気がこもって寝苦しくなります。夏場や雨の日はさらに布団の中がジメジメしてしまい、体から出る水分と布団の水分の板挟みとなって快適に眠れません。
敷布団が吸い込んだ水分は、人間の体温で温められると布団の中で蒸気となって充満します。夏の不眠の原因は暑さだけでなく、布団が濡れていることによる湿気にも原因があるのです。
敷布団が濡れないようにする対策
敷布団が濡れないようにする対策は以下の5つです。
対策①こまめに敷布団を干す
敷布団が濡れるのを防ぐにはこまめに干すのが一番です。理想は最低でも1週間に2回と言われていますが、もっとこまめに干しても問題ありません。敷布団が吸い込んだ水分はその日のうちに蒸発させるのが一番効果的ですので、できるだけこまめに干すようにしましょう。
布団を販売するニッセンでは布団を干す頻度を素材によって変えることを勧めていますので、参考にしてみましょう。
引用:ニッセン公式サイト
布団を干す頻度は、布団の素材によって異なります。また、布団の素材によって直射日光に弱いものもあります。布団を傷めないためにも、布団カバーは外さずに干しましょう。
綿:1週間に2回、3~4時間 ※陰干し
化繊:1週間に1回、2~3時間
羊毛:1ヶ月に2回、2時間 ※陰干し
羽毛:1ヶ月に1~2回、夏30分冬1時間 ※陰干し
敷布団を干すときは表も裏も干してしっかり乾かすことが大事です。午前10時~午後3時までの日が当たる時間帯に干すようにし、湿気が発生する午後3時には取り込むようにしてください。また、雨が降った次の日は空気中に水分が多く、敷布団が湿気を吸い込んでしまうので干さない方が良いでしょう。
対策②干せないときは立てかける
忙しい時や天気が悪いときは敷布団を干せませんが、この場合は敷布団を立てかけておくと濡れるのを防ぐことができます。
水分をたっぷり含んで濡れた敷布団をそのまま使い続ければ、この先も床が濡れてしまう状況は変わらずに続いてしまいます。その日に吸い込んだ水分はその日のうちに蒸発させる気持ちで立てかける習慣をつけましょう。
対策③布団乾燥機を使う
敷布団を立てかけておいてもなんとなく湿っぽい場合は、布団乾燥機を使って水分をしっかり蒸発させると良いでしょう。敷布団が吸い込んだ水分をそのまま放置すればすぐに濡れてしまいますし、とても不衛生です。布団乾燥機は高温で水分を飛ばしてくれるので、敷布団がさらっと快適になります。
布団乾燥機を使うとダニやカビを減らす効果が得られるので、敷布団が濡れて不衛生だなと感じていた方におすすめです。布団乾燥機が1台あれば、長雨で布団が干せない時などにとても重宝します。
対策④シーツを速乾性のあるものに変える
敷布団を濡らさないためには、汗や湿気を吸い込む前に蒸発させることが大切です。そこで活用したいのが速乾性のあるシーツやパッドです。
敷布団の上に速乾性のあるシーツやパットを敷けば、汗や湿気がシーツを通り抜ける前に蒸発させることができるので、敷布団が水分を吸い込むのを防ぐことができます。
対策⑤除湿シートやすのこを敷布団の下に敷く
除湿シートは敷布団が吸い込んだ湿気を吸湿するので、敷布団の下に敷いておくと床が濡れるのを防げます。また、床と敷布団の温度差による結露も防げるのでとても便利です。除湿シートには色が変わる吸湿センサーが付いており、干すタイミングが人目で分かります。敷布団が干せない梅雨時などに使用すれば、適度に敷布団の湿気を取ることも可能です。
また、すのこを敷布団の下に敷く方法もおすすめです。すのこを使えば床と敷布団の間に数センチの隙間ができるので、空気の通り道ができて湿気をうまく逃がせます。すのこを立てると敷布団を干せるのでとても便利です。あまり布団を干せない方はぜひすのこを利用してみましょう。
気持ちの良い敷布団で質の良い睡眠を!
さらっとして気持ちの良い敷ふとんは最高の眠りを与えてくれます。毎日の健康のためにも、ジメジメした敷布団にサヨナラしましょう。
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